突然父が病に倒れ、同時期に妹が倒れ、私もダウン。かねてからの体の不調もあり、やむなく
病院に行くと、Dr.はきわめて冷静に「糖尿病ですね。2週間入院してください。」、全く予想だ
にしない展開に私は唖然としました。
結局「今は家族のことがあるので入院はできません。」と返答。
家系的には糖尿病がないので、「糖尿病になるはずは無い」とずっと思っていた私。
仕事に追われ、偏食、運動不足、睡眠不足など、つまりは長年の不摂生の結果がこれだっ
たのです。
確かに、ずーっと慢性的な疲労感があり、かなり辛かったです。糖尿病といわれて、何だか妙
に納得できたのを今でも覚えています。
その時の血糖値は、270、Hb−A1C
7.4、空腹時血糖値 190でした。
天然のインシュリンといわれる「菊芋」ですし、母の愛情の賜物ですから、毎日食事の前に
スライスして、サラダとして食べ続けました。菊芋は色々なお料理に使えます。お味噌汁に
も入れて、美味しく食べました。
現在の血糖値は、105、Hb−A1C
5.4です。空腹時血糖値は、99程度。
健康な方よりは、少し高めな数値ですが、体は本当に楽になりました。
現在特に食事制限はしていません。
では、「菊芋」は一体私の体内で何をしてくれたのでしょう・・・・・・・
思うに、
1.糖代謝に異常があった私は、食前にイヌリンを沢山含む生の菊芋を食べたことにより、
食事に含まれる糖分の吸収が遅れ、食後の血糖値の急激な上昇がおさえられたらしい。
つまり、インシュリンを出す膵臓の負担が軽減されたのでしょう。
2.植物繊維であるイヌリンが消化の過程で水分を含みドロドロになり、腸の中にある余分な
糖やナトリウム(高血圧予防)、コレステロール、脂肪などを包み込んで排出してくれたようです。
便通もスムーズになり、腸の機能自体が向上したのでしょう。肌がとても綺麗になりました。
3.上記を繰り返すことにより、インスリン受容体(筋や脂肪細胞などの細胞膜にあるインスリンと
結合する部分)の働きが向上し、インスリンが上手く結合することで、血液中のブドウ糖が
細胞の中に取り込まれやすくなり、結果、エネルギーが充足して体が軽くなり、だるさや疲労
感がとれた。以前は、食べている割には疲れやすく、今にして思えば、必要なエネルギーが細
胞に取り込まれず、血液の中だけに糖があったような状態だったのでは・・・と思います。
4.生の菊芋ですので、年間を通じては食べられません。
しかし、冬場にしっかりと生の「菊芋」を食べることは、理にかなっていると私は思います。
冬場は寒さから体を守るために夏場よりも多くのカロリーを摂取します。季節柄、運動不足
になりやすく、必然的に「糖」の摂りすぎ(カロリーオーバー)なってしまいます。
暖かくなれば、しっかり体を動かし、夏はたっぷり汗をかき、冬場は「菊芋」を食べる。
これが私にとっては、一番良いようです。
「菊芋」の栽培は、糖尿病になった私を心配した母が、「糖尿病には菊芋が良い」と聞き、自宅のに畑に植えてくれたことからはじまりました。それ以降、私も畑に出て菊芋を栽培しています。 |
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